ウェブマガ > 1957年 > サントラ・セッション「監獄ロック」 > I WANT TO BE FREE
X 2 I WANT TO BE FREE (MIKE STOLLER-JERRY LEIBER)
1957/05/01
2007-XX
未発表
1957/05/03
2009-10.NG 2009-11.PB 2009-12.PB 2009-13.PB 2009-SP(10,12&13).M 2009-SP(3&4)
DVD "JAILHOUSE ROCK"
"FLASHBACK"
"CLOSE UP"
未発表
"JAILHOUSE ROCK (1997)"
"TODAY,TOMORROW AND FOREVER"
2010-08.NG 2010-09.PB 2010-11.M EDITED TAKE 11
未発表
未発表
"JAILHOUSE ROCK (1997)", "CLOSE UP"", JRS
EP "JAILHOUSE ROCK", EE
2011-2.M
未発表 (上記 EDITED TAKE 11 に使用?)
2012-02.PB 2012-03.PB 2012-05.M
未発表 未発表 未発表 (上記 EDITED TAKE 11 に使用?)
JRS = 海賊盤 "THE JAILHOUSE ROCK SESSIONS"
EE = CD "ESSENTIAL ELVIS"
1957年5月1日の録音記録 「no prints」
「2007」 は、2時間のセッションで、2:12と言う収録時間だけが記録されただけで、マスターが完成されませんでした。この記録("no prints")から、「宗教歌を歌い続けたことを咎められて、エルヴィスがスタジオを出て行ってしまった」と語られる逸話は、1957年5月1日の出来事であったことが想像出来ます。(それとも何の記録も無い翌日5月2日かな?)
「2009」 (Prison TV)は、1957年5月3日の録音です。「2009」は、あくまでも映画用のバージョンなので、1957年当時にはRCAへ引き渡されませんでした。MGMでは、テイク10,12,13を記録に残しましたが、1990年代になってこの3テイクをつなぎ合わせて完成されたバージョンがCD「JAILHOUSE ROCK-LOVE ME TENDER」で発表され、(映画内で使用された時間に相当する)スタートからの1分程度(→)にテイク10が使用されていますので、この編集バージョンはフィルム・バージョンのマスターであろうと考えられます。もうひとつの編集バージョン(テイク3と4をつなぎ合わせたもの)が、4CDs「TODAY,TOMORROW AND FOREVER」で発表されましたけど、こちらはMGMが記録に残していないテイク3と4を使用していますので、1957年当時に作られたものではなく、近年に録音テープを発掘したBMGが作成したものであろうと考えられます。
2009-10 (Film Version)
JAILHOUSE ROCK-LOVE ME TENDER
TODAY,TOMORROW AND FOREVER
2009 Film Version, 2010-2012 Record Version
2008年夏版情報 (説明追加)
「2010」 (ELVIS STYLE)は、映画には使用されませんでした。マスターに選ばれたテイク11の未編集版(→)が、MGMの倉庫に残されていたので、5CDs「50's Masters」やCD「JAILHOUSE ROCK」で発表されましたが、レコード・マスターであるかのように扱われているのが、私は気に入りません(怒)
4CDs「CLOSE UP」に収録されているバイノーラル版も、この未編集テイク11です。
「2011 (pickup 1st ending,bar 12-on)」 と「2012 (pickup 2nd ending,bar 12-end)」 は、エンディングの編集用に録音されたものです。EP「Jailhouse Rock」で発表されたレコード・マスター は「2010-11」 のエンディングを8秒間 6.5秒間だけ差し替えられて作成されましたが、「2011-2」 と「2012-5」 は共に25秒の長さですので、当初の編集方針は違っていたのではないかと思います。「1st,2nd ending」の示す意味に関しては、私は現在も分かっていません。
CD「ESSENTIAL ELVIS」で発表されたテイク11は、「Two Thousand-Ten,Take Eleven」とコールされていますが、実際には、MGMでエンディングを差し替えた「編集版2010テイク11 (レコード・マスター )」でした。MGMは編集版マスターを「2010-11」としてRCAにトランスファーしたので、このような紛らわしい音源が発表されたのです。
しかし、逆に言えば近年発売されたCDで、オリジナルのレコード・バージョンが収録されているものと言うと・・・CD「ESSENTIAL ELVIS」ぐらいしかないのかな??? (今後の課題です)
UNEDITED TAKE 11
「I Want To Be Free」のエンディング : "Tree" の歌詞とそこに同時に入るドラムから編集されています。
「I WANT TO BE FREE」のおさらい
「2009」(Prison TV)は、映画に使用するので、丁寧に編集したマスターをMGMが使った。
「2010」(ELVIS STYLE)は、映画に使用しないので、丁寧に編集したマスターをRCAに渡した。
ほら、つじつまが合っているでしょ!
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