【マスター・テイクの編集方法】
映画で2回使われた「Treat Me Nice」の編集マスターを、4CDs「Close Up」に収録されたテイク13と聞き比べて見たら
編集マスターの「最後のブレイク」以降にテイク13が使われていましたので、残りの大半はテイク10だったことが分かりました。
フィルム・バージョン(スタジオでの場面用)は、1957年7月30日に「2008」編集マスターへギター(Sweetener)をオーバーダブして完成しました。CD「THE GREAT PERFORMANCES」には、ステレオ・ミックスで登場しています。実はフィルム・バージョンは、もうひとつあります。劇中、プロモーションとしてラジオ局で掛けられるレコードには、「Sweetener」は聞かれません。「2008」編集マスターをそのまま使用してしまったことは、研究書籍でも取り上げれられていませんが、おそらくMGMの手抜きです。 web追加情報
2007年夏に発売されたDVD「Jailhouse Rock - DELUXE EDITION」で聞かれる2つの「Treat Me Nice」はどちらもあまり出来が良くありません。スタジオで歌うバージョンは、手拍子がダブって聞こえるし、CD「THE GREAT PERFORMANCES」に比べるとステレオ感に欠けます。DJレコード・バージョンは、場面が切り替わると音も変わってしまう違和感を感じさせます。