|
心の痛手
| adjust
|
僕はとても傷ついている 君が嘘をついていたなんて
僕は傷ついている 心の奥底深くまで
君は言った 僕たちの愛は本物で
決して決して別れたりはしないと
今君は新しい恋人を欲しがり僕の心を打ち砕く
僕は傷ついている 君が思っているよりずっと深く
そうだよダーリン 僕はとても傷ついている
僕はまだ君を深く愛しているから
たとえ君が誰も出来なかった程ひどく僕を傷つけても
僕は決して決して君を傷つけはしない
君を愛している 君を愛している
愛している 愛している
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 心の痛手
| adjust
|
1976年2月5日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
リハーサル
テイク2
テイク3
テイク5
テイク7(アンダブド)
テイク7(マスター)
|
海賊盤『Elvis Among Friends』
『Platinum:A Life In Music』
FTD『The Jungle Room Sessions』
『Today,Tomorrow And Forever』
海賊盤『Elvis Among Friends』
『メンフィスより愛をこめて』
|
【バークレーの余分な話】
スタジオ(と言ってもエルヴィスの自宅)ヴァージョンは、1976年2月5日(と言っても6日早朝かな?)に録音。
海賊盤『ELVIS AMONG FRIENDS』に収録されたものは、テイク69(と言っても実際は、リハーサル)であるが、そう呼ばれている理由は書かないことにする。
ライブでは幾度と無く歌われ、海賊盤『HURT』には、1976年6月28日(と書かれているが、実際の録音は1976年7月24日イブニングショー)で、2度、完全ヴァージョンが歌われた様子が聞かれた。
「ティミ・ユーロのヒット曲として有名」と紹介されることもありますが、エルヴィスは、ロイ・ハミルトンのオリジナルを聞いていたのだと思います。
このように間違ったデータで語られることが多いので、邦題「心の痛手」も、「HURT」を「HEART」と間違ったんじゃないの? と疑りたくなります(笑)
|
|
|
|
ネバー・アゲイン
| adjust
|
もう二度とこれほど深く 誰かを愛することはない
傷つくことにはもう耐えられない
今までこれほど傷ついたことはない
君が僕の前からいなくなったら 僕はどうなるんだ
君への想いを諦め切れなかったら 僕はどうすればいいんだ
君は自由になる でも僕の居場所はどこなんだ
君がいることが当たり前だから
独りになるなんて考えられない
歌の終わりのように 君への想いが消えてはまた浮かぶ
その歌は僕の孤独な心が唄い続ける歌
僕はどこはへ行けばいいんだ 君を忘れられるのか
君を忘れられたら 今度はうまくやるよ
恋をする前に考えるよ
愛し過ぎなければ心を砕かれることもない
もう二度とこれほど深く 誰かを愛することはない
決してもう二度と 二度と再び
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 ネバー・アゲイン
| adjust
|
1976年2月6日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク11
テイク14(アンダブド)
テイク14(アンダブド)
テイク14(マスター)
|
FTD『The Jungle Room Sessions』
海賊盤『Elvis Among Friends』
LP『Our Memories Of Elvis』
『メンフィスより愛をこめて』
|
|
|
|
|
雨の別離
| adjust
|
たそがれ時のほのかな光の中に僕が見るのは
雨の中で泣いている彼女の青い瞳
さよならのキスを交わして別れた時
二度と会うことはないと気付いていた
愛は消えかけている残り火のよう
思い出だけが残される
生涯忘れない
雨の中で泣いている青い瞳
いつの日かめぐり会えたら
別れを知らない世界で
もう一度手を取り合って当てもなく歩きたい
雨の中で泣いている青い瞳
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 雨の別離
| adjust
|
1976年2月7日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク2
テイク5(アンダブド)
テイク5(アンダブド・マスター)
|
FTD『The Jungle Room Sessions』
海賊盤『Elvis Among Friends』
『メンフィスより愛をこめて』
|
【バークレーの余分な話】
1976年2月7日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)でのレコーディング最終日は、バンドのメンバーが入れ替わりました(この辺の経緯はサンマガNo.12を参照されたし)。
「Feelings」や「America The Beautiful」他が試みられましたが、この日完成された曲は「雨の別離」だけでした。
「America The Beautiful」のテープは、上書き録音で全て消されてしまったのかと思っていましたが、FTD『The Jungle Room Sessions』の最終トラックに、テイク2の一部分が収録されました。
発表された状態をそのまま信じれば、1976年2月7日に録音された「America The Beautiful」のテープを、同年10月30日「There's A Fire Down Below」録音時に上書き使用したことになります。
「アメの別離」です(ダジャレかよ!)
|
|
|
|
ダニー・ボーイ
| adjust
|
ダニー・ボーイ バグパイプが鳴り響いている
谷を渡り山肌を駆け下りて
夏は過ぎ去り バラはすべて枯れ果てた
お前は行かねばならず 私は留まる
だが戻っておいで 草原に夏が訪れている時に
それとも谷が雪で白く静まり返っている時に
晴れた日も陰る日も私はここに居る
おおダニー・ボーイ こんなにもお前を愛している
だがお前が戻り バラがすべて枯れ果て
私がもう生きていなかったら
私が眠る場所を探しに来てほしい
ひざまずき私のために祈ってほしい
軽くでもお前が踏めば 私はお前が来たことを感じるだろう
そして私の墓は豊かに芳しくなるだろう
お前が身をかがめ 愛していると言ってくれるなら
お前が私の許にやって来るまで 私は安らかに眠ろう
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 ダニー・ボーイ
| adjust
|
1976年2月5日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク8
テイク9
テイク10(アンダブド)
テイク10(アンダブド・マスター)
|
FTD『The Jungle Room Sessions』
『Platinum:A Life In Music』
海賊盤『Elvis Among Friends』
『メンフィスより愛をこめて』
|
【バークレーの余分な話】
「glen(谷)」と言う単語を聞くと、ウィスキーの銘柄を思い出し、霧のたたずむ風景が頭に浮かびます。行ったことはないのですけど(笑)
|
|
|
|
ラスト・フェアウェル(別れの詩)
| adjust
|
船が出航の準備を整えて港に停泊している
明日かつてのイングランド領に向けて出航する
陽射し溢れる君の世界から遠く離れ
雨空に塗り込められ風が吹きすさぶ僕の世界へ
僕の心は別れの涙で一杯だけれど
明日僕はあの船に乗る
君は美しく僕は君を心から愛してきた
言葉では言えないほど深く
そこでは悲惨な戦争が繰り広げられていると聞いた
戦争の厳しさを僕はよく知っている
地獄の只中へと航行しながら
他国の旗が掲げられ銃が火を噴く光景を目にする今でも
僕には死への恐れはない 何の悲しみも感じない
でもこの最後の別れだけはどうしようもなく辛い
君は美しく僕は君を心から愛してきた
言葉では言えないほど深く
死と闇が僕を取り巻き
船が海の藻屑となっても
僕は再び感じるだろう
この島々の匂いと
僕をもう一度君の元へと連れて行くうねる波の香りを
僕は再び故国イングランドに無事に帰って来る
谷間を漂うイングランドの霧を見るだろう
君は美しく僕は君を心から愛してきた
言葉では言えないほど深く
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 ラスト・フェアウェル(別れの詩)
| adjust
|
1976年2月2日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク2
テイク4
テイクSP(マスター)
|
FTD『The Jungle Room Sessions』
海賊盤『Elvis Among Friends』
『メンフィスより愛をこめて』
|
【バークレーの余分な話】
歌詞「smell」を引用して「XXの匂いがするぜ」と言っては大笑いしている会話が、テイク2と共にFTD『The Jungle Room Sessions』に収録されています。
マスターテイクには映画音楽に使用されるような壮大なイメージを与えるイントロが付いています。まったく個人的な意見なんですけど、私はこのイントロを聴くと、尾崎紀世彦「また逢う日まで」と「フォークランド紛争」を連想してしまいます。なんでだろう??
「For you are beautiful」と歌いかける対象は、妻や恋人であろうと考えていましたが、「ダニー・ボーイ」の次にアルバムに収められたことから、愛しい息子へのメッセージではなかったのかと思い始めました。エルヴィスの心情とすれば、リサ・マリーへのメッセージだったのかもしれません。
|
|
|
|
フォー・ザ・ハート
| adjust
|
君の夢を見たよベイビー
僕と君の夢を見た
夢を見て泣いて目が覚めた
ロールは出来てもロックが出来ず
チックタック時間が過ぎていく
君の他には誰も愛せないこの心
見捨てられ心がざわついて寂しい
これ以上ないほど孤独で
窓の外を見つめる
勝負をしても勝てないし
天気もさえないみたいだ
君の他には誰も愛せないこの心
(君の他には誰も愛せない)この心
(君の他には誰も愛せない)この心
君の他には誰も愛せないこの心
君の夢を見たよベイビー
僕と君の夢を見た
夢を見て泣いて目が覚めた
ロールは出来てもロックが出来ず
チックタック時間が過ぎていく
君の他には誰も愛せないこの心
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 フォー・ザ・ハート
| adjust
|
1976年2月5日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク1
テイク2&3
テイク4
テイク5
テイク8(アンダブド)
テイク8(アンダブド)
テイク8(マスター)
|
『Platinum:A Life In Music』
FTD『The Jungle Room Sessions』
『Today,Tomorrow And Forever』
FTD『Made In Memphis』
海賊盤『Elvis Among Friends』
LP『Our Memories Of Elvis Vol.2』
『メンフィスより愛をこめて』
|
|
|
|
|
つらい涙
| adjust
|
独りにしてくれないかと僕は彼女に言った
彼女はそうした まさにその通りにしてしまった
二人のために建てた家に独り暮らすなら そこは家庭じゃない
僕は独り 独りぼっちだ
もうあの足音を聞くことは出来ない
玄関にまっすぐ下りて来るあの足音を
涙が溢れてくる
苦い涙 とめどなく零れ落ちる涙
彼女は僕が嘘をついていることに気付き列車に飛び乗った
雨に濡れながら家に戻った僕は熱を出した
それは終わってしまった 僕は打ちのめされた
彼女はそのまま僕から去っていった
涙が溢れてくる
苦い涙 とめどなく零れ落ちる涙
涙が溢れてくる
苦い涙 とめどなく零れ落ちる涙
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 つらい涙
| adjust
|
1976年2月2日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク1
テイク2,3,4&5
テイク7(アンダブド)
テイク7(マスター)
|
FTD『Made In Memphis』
FTD『The Jungle Room Sessions』
海賊盤『Elvis Among Friends』
『メンフィスより愛をこめて』
|
【バークレーの初歩的な疑問】
題名が「〜するほど、〜である」の形式であるなら、「bitter」は「bitterer」であるべきだと思うのですが・・・そんな固いことはいいか。。。
|
|
|
|
ソリテアー
| adjust
|
一人の男がいた 孤独な男
心を伝えられず愛する人を失った
思い遣る心を伝えられず
何も語らぬまま心を閉ざした
盛り場ですることはソリテアーだけ
何処へ向かっても落ち込むばかり
人生は男の周りを巡り続け
男はソリテアーをやり続ける
心を閉ざしたまま男はカードを配り始める
ハートのキングは隠されたまま
もうひとつの負けゲームが終り
またカードを配り出す
僅かな希望は煙の如く消え去った
音も無く消え去った
一人の男がいた 孤独な男
男はその手にゲームを続けさせる
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 ソリテアー
| adjust
|
1976年2月3日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク3
テイク7
テイク11(アンダブド)
テイク11(アンダブド)
テイク11(マスター)
|
FTD『The Jungle Room Sessions』
FTD『Made In Memphis』
海賊盤『Elvis Among Friends』
LP『Our Memories Of Elvis』
『メンフィスより愛をこめて』
|
【バークレーの余分な話】
題名の「ソリテアー」は、OSソフトWindowsに添付されているトランプゲーム「ソリティア」だけでなく、ひとりで楽しむトランプやゲームも差すようですので、同じくWindowsに添付されている「フリーセル」や「スパイダー」なども「ソリテアー」に含まれるとのことです。
「ソリテアー」が示すゲームが「ソリティア」であるとすれば、歌詞に出てくる「still the king of hearts is well concealed」は、基盤となる「山」がひとつ作り切れていない状況を歌っているのでしょうか。
ちなみに映画『ダブル・トラブル』主題歌「ダブル・トラブル」にもトランプをもじった歌詞が出て来ます。こちらは、最初から札が足りないので「役」が出来ないと嘆いています。
|
|
|
|
ラブ・カミング・ダウン
| adjust
|
思い出すよ 僕が約束をする度に
君の瞳がどれほど輝いていたかを
僕は今人生で初めて
不安な気持ちを感じている
君がいなくなったら僕はどうすればいいのか
この世界はきっと寂れた街になるだろう
富や名声を得ることに躍起になっていた男には
愛が壊れていくことが分からなかった
愛が壊れていくことが
思い出すよ 君はいつも言っていた
愛こそが全てだと
今になって思う
もっと大切なするべき事があるなんて
どうして信じていたのかと
今なら分かる
僕は君のことを
回転木馬に乗った愚か者のようだと思っていたんだ
富や名声を得ることに躍起になっていた男には
愛が壊れていくことが分からなかった
愛が壊れていくことが
分からないのかい 君が僕から去っていったら
僕が学んだことは全て無駄になってしまう
もう一度チャンスをくれたら
君が僕を必要とする時はいつも側にいると約束する
許してくれるのなら
地道にやっていくよう努力する
許してほしい
富や名声を得ることに躍起になっていた男には
愛が壊れていくことが分からなかった
愛が壊れていくことが
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 ラブ・カミング・ダウン
| adjust
|
1976年2月6日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク2
テイク4
テイク5(アンダブド)
テイク5(マスター)
|
FTD『The Jungle Room Sessions』
FTD『Made In Memphis』
海賊盤『Elvis Among Friends』
『メンフィスより愛をこめて』
|
【バークレーの余分な話】
1976年2月6日、「ネバー・アゲイン(Billy Ed Wheeler - Jerry Chesnut)」に続き、録音されました。同日録音された2曲には共に「Jerry Chesnut」の名が。出版社から持ち込まれた順番に録音したのかな?
テイク2とされているFTD『The Jungle Room Sessions』の最初に「Three」とコールされているのが気に掛かっています。
|
|
|
|
最後の恋
| adjust
|
いくつもの恋をして
恋とはどういうものか解っていると思っていた
君はこれまで僕にひどい仕打ちをしてきた
僕はこれ以上耐えられない
もう恋をすることはないだろう
恋なんて もう恋なんてしない
二度と恋なんてするものか
プライドを投げ捨て
あんなにもあっさりと心を奉げた
君が彼の腕の中にいるのを見た時
僕は打ちのめされ泣いた
もう恋をすることはないだろう
そうさ恋なんて もう恋なんてしない
二度と僕に恋をさせないでくれ
そうさもう恋なんてしない
お願いだ二度と僕に恋をさせないでくれ
「言葉のかけら」 by "Elvismama san"
|
|
「別テイクのススメ」 最後の恋
| adjust
|
1976年2月4日、エルヴィスの自宅(ジャングル・ルーム)で録音
テイク5
テイク9(アンダブド)
テイク9(アンダブド)
テイク9(マスター)
テイク10&11
|
FTD『The Jungle Room Sessions』
(「ムーディ・ブルー」レコーディング)
海賊盤『Elvis Among Friends』
LP『Our Memories Of Elvis』
『メンフィスより愛をこめて』
未発表
|
【バークレーの余分な話】
1976年2月4日に「最後の恋」5テイクを録音したところで一旦中断し、「ムーディ・ブルー」10テイクのレコーディングに移りました。その後、テイク6からセッションは再開し、テイク11まで歌いましたが、マスターとして発表されたのはテイク9でした。あくまで予想ですが、完成テイク10と11は歌い方に「泣き」が強くなったのではないかと。
1990年版CD『メンフィスより愛をこめて』の曲解説に「オリジナルはトム・ジョーンズが歌った」とありますが、これは間違いです。各自、『ルーツ・オブ・エルヴィス』で復習しておくように。
|
|
▲このページの頭へ
トップに戻る
|