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卒業文集にまつわる考察  2004/10/13

音楽鑑賞を趣味としていると、それに関したエピソードも生まれるものです。
(まともに書ける話は、それほどありませんが、まずは、)

それはそれは昔の話・・・・・

高校卒業時に、卒業文集をパラパラとめくっていたら、 ほかのクラスの女の子がのこした寄せ書きに、視線が止まりました。

Pretend You're Happy When You're Blue
意味 「気持ちが沈んだ時には、明るく振る舞ってごらん」

ナット・キング・コールの「プリテンド」を引用するとは、 なかなか渋い18歳の娘・・・クラスが違ったので、顔も知りませんが。
まぁ、この一文を見てすぐに「ナット・キング・コール」と 思い浮かんだ当時18歳の私も、それなりに渋かった訳ですが・・・・・

  私の世代で「プリテンド」を知っている高校生は、よほどの古いポップスファンでなければ、いなかったと思います。
  (私の記憶では、少なくとも身の回りにはいませんでした。)

ここで、第一の疑問
「彼女は何故、卒業文集にその一文を書き残したのだろうか?」

  「何故」の理由はシンプルに、その一文に「感動したから」かな。
  多感な年代では、ヒット曲の歌詞に勇気づけられることもあったと容易に想像できます。
  でも、彼女がそれを「歌詞」であると認識していたのかは ???

第二の疑問
「では何処で、プリテンドの歌詞を知ったのだろう?」

  私の通った高校は、単位制の選択科目を履修する際には、他のクラスの教室に移動し、授業を受けることがありました。
  授業を終え自分の机に戻ると、そこには数学の計算式の跡やら、意図の分からぬ幾何学模様やら・・・
  誰が書いたのか知れぬ落書きが残っていたものでした。

ここからは、私が得意とする憶測にスパートをかける。
  「おやっ、もしかすると」(笑)

  彼女の机にも、様々な落書きが残っていたと思われるます。
  授業に集中できずに、英語の歌詞を手当たり次第に彼女の机に書いた奴がいたとしても不思議ではありません。

  そしてそんな「落書き」なのに、彼女は誰かから送られた
  自分への特別なメッセージと勘違いした可能性も否定できません。

憶測をあと少し続けます。
彼女がその後の人生で「プリテンド」という曲の存在を知った場合には???

  決してガッカリとはせずに、「プリテンド」は、おそらく「大切な1曲」となるのでしょうね。
  落書きした奴も、そう願っているに違いありません。(この点だけは自信を持って言えますぜ)

おしまい

あとがき

選択科目「数2」の授業に飽きて、机に英詩の落書きを残したのは、何を隠そう(笑)私です。
申し訳ございませんでした _(._.)_

  エルヴィスの歌詞の方が、沢山残っていたと思うのに
  ナット・キング・コールのものが彼女の心をとらえるとは・・・ちょっとシャクです。
  反省が足りませんね _(_^_)_

もしも全てが私の思い過ごしで、当時、彼女がナット・キング・コールのファンであったら・・・

  「知りたがり」の私でも、そんなことを確かめてみようとは考えません。
  だって、そんな余分なエピソード付きの卒業文集など滅多に手に出来ないし。
  全ては、ポップスの歌詞が巻き起こしたこと。それはそれで良いのです。


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