映画とTVとエルヴィス
もっと調べてから書けば良いのですが・・・見切り発車ということで・・・
1956年1月のテレビ出演が、エルヴィスのレア(生々しく)でレア(珍しい)な魅力を
全米(ホントか?)に伝播したのだが、このことを映画界やその関係者はどう捉えたのでしょうか?
珍しさは兎も角、テレビが伝える「生々しさ」は映画界にとっては脅威であっただろうと想像出来ます。
この観点からエルヴィスと映画(会社)の関係を考えてみました。
片岡義男氏の「ぼくはプレスリーが大好き」によれば、エルヴィスの出現に前後して
西部劇が「つまらなくなった」とありました。(その昔に読んだもので記憶も曖昧です)
そもそも西部劇をあまり見ていない私にとっては、その点は判断し辛いのですが、
「ミュージカル映画は1950年代中頃には転機を迎えていた」と思っています。
フレッド・アステアとジーン・ケリーのピークが過ぎた事をもって、
ミュージカル映画の転機とするのは、あまりに短絡的でしょうか?
そうだとしても、雨に唄えば(1952)やバンド・ワゴン(1953)あたりまでの作品に比べ、
エルヴィス登場後のミュージカル映画は、私には「面白く」ありません。
エンターテインメントの入れ替わり時期に、エルヴィスが「当たった」とするのが適切だと思います。
アカデミー作品賞を獲得した「巴里のアメリカ人」よりも、前出2作品を好む私にとっては、
1960年以降に目立って来る「ブロードウェイの焼き直しもの」は、「今一つ」に思います。
(ブロードウェイの方が「生々しい」ですよね)
”MY”ミュージカル映画の復活は、ブルース・ブラザース(1980)までかかりました。
(自分の好みに偏って書いてます。)
断っておきますが、どの映画会社が、どの政党寄りだとか、どの宗派寄りだとか等々、
勉強不足なこともあり、私自身の発言に特定の意図があるわけではありません。
あくまで見掛けの結果論として考えておいて下さい。
あとがき
エルヴィスと映画界を語るときには、どうしても批判的になってしまうけれど、
映像が沢山残ったことを素直に喜ぶ事にしましょう。
特にMGM「エルヴィス・オン・ステージ」でのエルヴィスを見た人ならば、
CDを聴いただけでエルヴィスの姿が、頭に浮かぶようになっているのですから。幸せ!!
|
出演33作+1のリスト(映画公開順)
|
01.やさしく愛して |
20世紀FOX
|
02.さまよう青春 |
パラマウント
|
03.監獄ロック |
MGM
|
04.闇に響く声 |
パラマウント
|
05.GIブルース |
パラマウント
|
06.燃える平原児 |
20世紀FOX
|
07.嵐の季節 |
20世紀FOX
|
08.ブルー・ハワイ |
パラマウント
|
09.夢の渚 |
ユナイト
|
10.恋のKOパンチ |
ユナイト
|
11.ガール!ガール!ガール! |
パラマウント
|
12.ヤング・ヤング・パレード |
MGM
|
13.アカプルコの海 |
パラマウント
|
14.キッスン・カズン |
MGM
|
15.ラスベガス万才 |
MGM
|
16.青春カーニバル |
パラマウント
|
17.フロリダ万才 |
MGM
|
18.いかすぜ!この恋 |
アライド・アーティスツ
|
19.ハレム万才 |
MGM
|
20.フランキー・アンド・ジョニー |
ユナイト
|
21.ハワイアン・パラダイス
| パラマウント
|
22.カリフォルニア万才 |
MGM
|
23.ゴー・ゴー・ゴー |
パラマウント
|
24.ダブル・トラブル |
MGM
|
25.ブルー・マイアミ |
ユナイト
|
26.ステイ・アウェイ・ジョー |
MGM
|
27.スピード・ウェイ |
MGM
|
28.バギー万才 |
MGM
|
29.殺し屋の烙印 |
ナショナル・ジェネラル・ピクチャーズ
|
30.トラブル・ウィズ・ガールズ |
MGM
|
31.チェンジ・オブ・ハビット |
ユニバーサル
|
32.エルヴィス・オン・ステージ |
MGM
|
33.エルヴィス・オン・ツアー |
MGM
|
+1 ジス・イズ・エルヴィス |
ワーナー・ブラザース
|
|
|