パラマウントでは、ハル・ウォリスとノーマン・タウログ体制のもとで、
エルヴィスとジェリー・ルイスとの組み合わせも検討されたようですが実現しませんでした。
どちらかと言えばディーン・マーチンとの組み合わせが、音楽的には面白かったでしょうけどね。
シナトラ側の人物では無理だったのかな?
「アカプルコの海」までは「複雑ながらも実は好青年」を描いていて、”表”青春映画でした。
挿入歌の質のみならずスタジオミュージシャンの質も良く、サントラ盤も良く売れました。
それなのに「青春カーニバル」からは、カウンターカルチャーの匂いを感じさせ、変化し始め、
「ハワイアン・パラダイス」では、無責任男(♪結婚の約束ァ口だけさもともとその気はなーい♪)
になってしまいました。
(「ゴー・ゴー・ゴー」は、♪一攫千金夢に見て♪。)
集客力減少の原因が「マンネリ」と片づけられることが多いけれど、やはり脚本じゃないのかな。
最終作のサントラ録音では、まともにスタジオを使えなかったのです。
「ヨガ修行」程度の曲を録音するにしても、ちゃんとして欲しかったですね。
Easy Come,Easy Go(悪銭身に付かず)とは、映画会社に皮肉な題名でした。
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